プライベート(自費)リハビリテーションとは?
医療保険の範囲外で行うリハビリのことです。病院やクリニックで行う保険適応のリハビリとは異なり、自費のため全額負担となりますが、様々なメリットがあります。
要点を解説していきます。
メリット
・時間や日数に制限がない
医療保険では、医師の診断による疾患・病名に基づき、1単位20分間を基準としたリハビリを行いますが、持続可能な社会保障制度にするため、制限が設けられています。具体的には、算定する単位数の上限(1人当たり1日6〜9単位が限度)や日数の上限(疾患別により90〜180日)です。算定日数を超えた後も、状態の改善が見込まれる場合や一部疾患に該当する場合は継続できますが、実際のところ、病院やクリニックの人手や予約枠の不足により、受けられる期間内であってもリハビリを受けられないことも多く見受けられます。その点、自費でのリハビリは時間や日数に制限などなく、必要なときに必要な分だけ実施することが可能です。また、リハビリの間が空かずに継続することで、より高い効果を得られるメリットもあります。
・より深く正確にリハビリを行える
医療保険でのリハビリは1単位20分で行いますが、患者さんのご案内や予約の管理、計画書の記入など、リハビリに付随する業務により実質的な実施時間は更に短くなります。多忙な医療現場では、患者さんをお待たせすることも少なからずあるため、医療従事者は常に時間に追われながら業務を行っています。その限られた時間の中で、リハビリを細部まで正確に行うのは難しいのが現状です。一方、自費のリハビリでは時間枠を長め(45~90分など)に設定するため、しっかりと適切に時間を掛けながら、全身を包括的に評価し、より根本的な原因にまでアプローチすることが可能です。また、待ち時間の心配もありません。
・ダイエットや体づくりと組み合わせられる
健康維持や美容目的で行われるダイエットや体づくりは、医療保険の対象外です。肥満(BMIが25以上)で、肥満による11種の健康障害(合併症)が1つ以上あるか、健康障害を起こしやすい内臓脂肪蓄積がある場合、減量による医学的治療の対象になりますが、痛みや疾患を抱えながら減量を行うのは難しいのが現実です。また、医療保険の対象になった場合でも、薬による治療は根本原因の解決を遅らせるだけでなく、副作用や臓器への負担、薬に対する耐性を生むリスクがあります。薬物治療や外科手術を行う前に、あるいは行わなくて済むように、まずは専門家と一緒に食事や運動など生活習慣の改善から始めることを強くお勧めします。
・より高い効果を得られる
前述した「時間や日数の制限が無く、中断せずにリハビリを行える」「時間枠をしっかり確保して、全身を包括的に評価し、根本から改善を図る」「減量や体組成の改善も組み合わせて、生活習慣も良くなる」ことから、自費リハビリではより高い効果が期待できます。
デメリット
・費用を全額負担
医療機関の窓口での自己負担割合は、年齢や所得に応じて1〜3割となりますが、自費でのリハビリは全額自己負担となります。医療機関で受けた診療行為に対する価格は、その行為ごとに決められた点数を基に「1点=10円」として計算されます。例えば、初診料 291点=2,910円/再診料 76点=760円/運動器リハビリテーション料(Ⅰ)(1単位 20分)185点=1,850円が主な項目として挙げられ、その他にもレントゲン撮影(単純X線検査)85点=850円(その他撮影料や電子画像管理加算が算定されます)、リハビリテーション総合計画評価料1(初回の場合 300点=3,000円、2回目以降の場合 240点=2,400円を毎月算定)、薬に関わる薬剤料(国が定める薬価を基に計算)や処方箋料 68点=680円、代表的な処置として、関節腔内注射1回につき80点=800円、神経ブロック(狙う神経の場所や難易度によって350〜1,200点=3,500〜12,000円)などが挙げられ、その合計額から自己負担割合に応じて支払う形となります。医療機関に通う頻度や期間、必要とする処置にもよりますが、それでも自費での支払いよりは安く抑えられるのが医療保険のメリットです。ただここで一つ注意しておきたいのが、根本的な解決に取り組めているかという事。医療機関で行われる治療は、注射や薬、温熱や電気、超音波などを利用した物理療法、コルセットやサポーター、インソールなどの装具療法など、対症療法がほとんどです。リハビリが唯一の根本的なアプローチとなりますが、前述した通り、医療機関でのリハビリを十分に受けられない場合、根本解決に至らず、症状に悩まされる期間が長くなり、結果として時間も労力もお金も余計に掛かってしまう場合もあります。自費でのリハビリで一時的に支出が増えたとしても、長い目で見て症状の根本的かつ早期改善により、お金やストレス、そして何より時間の節約になる場合は、検討してみる意義は大いにあります。時間の節約になるということは、より良い状態で人生を生きられる時間を長くすることに繋がるからです。また、効果を最大限にしながら支払いの負担を減らすため、「医療保険と自費でのリハビリの併用」「医療保険でのリハビリ後に自費へ移行」そして「自費でのリハビリとお家での自主トレを併用」などを用いて、支払額の負担を減らすこともお勧めします。
・自分の体の問題や要望に添った理学療法士を見つけるのが難しい
医療保険でのリハビリによる担当制の有り無しは、医療機関により異なります。また、理学療法士自身も得意な分野が異なるため、自分に合った理学療法士を見つけるのは難しいのが実情です。自費でのリハビリも最近増えてきましたが、同様な点が挙げられ、担当者同士による情報共有なども課題として挙げられます。その点、個人で開業している理学療法士を選ぶことで、担当制の心配をせず、付きっきりで「より深く自分の体や症状のことを知ってもらえる」ことに繋がります。根本的な原因を解決するには長年の癖や体の動かし方、生活習慣などその場だけで解決する事が難しいため、ご自身に合った理学療法士と伴走しながら、健康に向かって取り組んでいくことをお勧めいたします。
引用
・厚生労働省 我が国の医療保険について
・厚生労働省 診療報酬関連情報
・日本肥満学会 肥満と肥満症について
私が得意とするのは、生体力学(バイオメカニクス)を用いて、骨、筋肉など人体の構造や運動を力学の観点から評価し、体の使い方や姿勢、日常生活の動作、怪我の予防など根本的解決に繋げる分野です。また、体の「形や構造」を探求する解剖学、体の「機能や働き」を探求する生理学に加え、運動やメンタルヘルスと関連した脳科学、栄養学などの科学的知見を踏まえながら、オーダーメイドのプログラムをご提供いたします。
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